多くのコンポーネントを日本のファクトリーが製造し “準国産機”といっても過言ではない787は、2011年のデビュー以来、日本を中心にその翼を着実に世界市場に増やしています。そんな787をより進化させた「787-9」は、より多くの乗客を運ぶため胴体を延長し、数々の新技術により空気抵抗を低減、航続距離を延ばすことで国内国際を問わず幅広いニーズへの対応を実現しました。また、ストレッチされたことでよりスマートでエレガントなフォルムを獲得した「787-9」は、まさに夢の最新鋭旅客機と言えるでしょう。
本製品は外装やコックピット、キャビンのモデリングはもちろんのこと、-9から実現した数々の新技術などを「株式会社エアロシム」との共同企画開発により忠実に再現。さらに機内アナウンスの再生機能や客室の映像システムなども再現し、空の旅の雰囲気を満喫しながらフライトができます。
FMS(フライトマネージメントシステム)とは、アビオニクス技術の進化に伴い1980年ごろの旅客機から導入された飛行管理システム。まさに現代旅客機の頭脳と言える機能です。787では操作パネル(CDU)も液晶化されています。本製品ではフライトプランの設定はもちろん、VNAVも再現!目標高度までの上昇率や降下率を重量から自動で計算し、降下開始(TOD)ポイントも算出します。また、フライトプランのショートカット、ダイレクト指示も可能。実際の管制指示に対応したフライトができます。
リアルすぎて使いこなせないのでは・・・ ご安心ください!
フライトの流れに沿ったマニュアル「787-9 飛行機運用規程(PDF版)」を付属。読みながらフライトすればFMSの使い方をスムーズに習得することができます。
787のキャビン(客室)には、各座席に飛行状態を表示するモニターが設置されており、現在の飛行状況や外気温などの情報を知ることができます。また、七色に変化する室内照明や液晶を使用した電子シェードなど、最新鋭機らしい工夫が施されています。本製品ではそんなキャビンの機能も再現。巡航中は客室視点に切り替えて乗客気分を楽しむのも一興です。
「ラインフライト」は、パイロットだけでなくグランドクルーやキャビンアテンダントなど、多くのスタッフのチームワークで成立しています。本製品ではそんなクルーを音声で登場させることができます。もちろんセリフは飛行状態に合わせて多彩に変化します。
また、離陸前にはフライトセーフティビデオの再生も可能。ラインフライトの雰囲気をグッと盛り上げます。
FSアドオンコレクションのアドオン機体は「リアルかつカンタン」をコンセプトに、リアルで本格的ながら、操作を手順化して「わかりやすい」パイロットオペレーションを実現。
実機を知らないとエンジンもかけられない…これまでのそんな敷居の高いアドオン機体とは違い、航空ファンが “楽しく飛べる” アドオン機体です。
以下「マニアック工房」コーナーでは製品ごとに、マニアックなテーマをピックアップ。 “完全製作者目線”で、細かすぎて伝わりにくいこだわりポイントや制作秘話などを紹介していきます。
今回のテーマ:ギア
大型旅客機のモデルで一番ディテールを表現できる部分は、何といってもギア(着陸装置)ですね。今回は787-9のギアに焦点を当てて紹介します。
これが本製品のメインギアです。このゴチャつき感に萌えるという方も少なくはないのでは?このパーツだけで88個の部品で構成され、約15000個のポリゴンでモデリングしています。今回の外観モデルは全体でも150000ポリゴン程度なので、片方ギアだけでも全体の10分の1のポリゴン量を使っています。
こちらは同じ角度からワイヤーフレームで表示したものです。いろいろな部分に緑色のパーツが見えると思いますが、こちらはアニメーション用のダミーパーツで、この部品の動きに沿って関連付けされたパーツが動いていきます。
787-8と787-9のギアを比べてみましょう。左が-8で右が-9です。
ショックストラット(支柱)を支えるサイドストラットという部品が、-8ではカーボン製の筒状のものでしたが、-9になってスチール製の板状のものになりました。これは787の試作機と同じものと思われます。
そのほかギア周りで変更になったのは、タイヤの大きさ及びEDOの搭載(Early Doors Operation:メインギアのドアが離陸後自動的にオープンして収納時間を短縮し燃費を抑える機構)ですが、もちろん本製品でも再現しています。
製品名 | FSアドオンコレクション787-9 ※出荷終了 |
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発売日 | 2016年5月27日 |
発売価格 | 7,480円(税抜6,800円) |
パッケージ内容 | CD-ROM、マニュアル、チャート、ユーザ登録はがき |
OS | Windows Vista/XP(SP2)日本語版 (FSXが動作すればWindows7/8/10可) |
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必要ソフトウェア | Microsoft Flight Simulator X 日本語版/英語版(FSXをSP2にアップデートしていること) |
CPU | 2.0 GHz以上(Core2Duo以上推奨) |
メモリ | 2 GB以上 |
ハードディスクの空き容量 | 550 MB 以上 |
グラフィック |
DirectX9.0C以降に対応したビデオカード Intel HDグラフィックス以降、 NVIDIA GeForce GTSシリーズまたはGTXシリーズ、 AMD・ATI RADEON HD2400以降 |
ビデオメモリ | 512 MB 以上(メインメモリを共有している場合は、動作が不安定になることがあります) |
サウンド | DirectXサウンド対応のサウンドカード |
ドライブ | CD-ROMドライブ |
ディスプレイ | 解像度 1024×768 以上 |
入力装置 | マウス、キーボード、ジョイスティック |